病院から帰って来てから、陣痛の痛みは増してくる。
子供の話しかけに応えられないくらいのうーっという痛み。
でも、ヒプノバーシングでリラックスしていればほら、和らぐ~と心の中で唱えながら、
必死に呼吸をがんばったりしていた。
布団に入っても、10分間隔でずっと痛みが続く。
この間も眠れるなら眠りたいけど、寝付けず、イヤホンをつけて、マザーアースリラクゼーションを聞いていた。
夫には、リラクゼーションタッチとかしてもらってたけど、途中で寝るし、期待できないと感じた。それより自分はとにかくリラックスにつとめよう、と思った。
波が来るたび、呼吸を意識し、リラックスしていると体の力を抜く。
陣痛の間隔
陣痛の間隔は、痛みの始まりから、次の痛みの始まりまでの時間を言う。
痛みが深まって来て、痛み始まったと思ってから時計を見て、その後おさまってすぐもう一度時計 を見ると2分くらい経っている。
腰まで響くような痛み。
もう一度病院に電話して、病院に再度行くことに。
タクシーを呼び、病院に行くまでに一度、病院に着いてすぐにも一度、陣痛が来た。
すぐに病棟に入り、内診。今度は先生ではなく看護師さんが診ただけ。先生じゃなくて正直ほっとした。また痛いことされるわけじゃなさそう、と思えたから。
子宮口は4cm開いてる。
少し進んだみたい。今度は「入院です」、といわれた。
また、ノンストレステストの装置をつけるため陣痛室へ。
陣痛室は、入院にならないと夫が入れない。
さっきは入れなかったけど、今回やっと一緒に入ることができた。
この時点で2時半くらいだったかな。
40分くらいまたモニターで監視。
ここまでは約10分間隔の陣痛。
体温は37度くらいあった。
陣痛中、マザーアースリラクゼーションとか、リラックスのための曲を聴いたりしてリラックスに心がけた。
血圧とか入院手続きでいろいろ家族関係、既往歴、宗教など聞かれる。
このときもわりと苦しいんだけど、質問される。
波が来るたびに大きく息を吐く。
40分経過して、装置をはずされた。
夫には、私が息を「フーーーー」と吐く呼吸に変わったら、腰を押してもらうようにしていたけど
だんだん疲れてきたのか、腰を押す力が弱まりだし、しまいに夫は眠りはじめてた。
陣痛が進む
時々、体の向きを変えると、10分と経っていなくても変えた直後に波が来る。
波が来る時、恥骨の辺りが生理痛のようなところから始まり、体中に痛みが広がっていく。
このたびに赤ちゃんが動いているのがわかった。
1時間くらい経って、飲む水がなくなったので、待合室の自販機に買いに行くことにする。
起き上がると波がきて、歩き出すと頻繁に波が来て。
待合室の椅子にもたれかかって、陣痛が来たとき、寝てる姿勢より楽に波を乗り切れた。
このとき、夫が背中をグーッと押す。これが楽だった。
窓の外が明るくなってた。
何度かここで波をすごしたけど、より深い波が来て、この体勢でもつらくなってきたし、間隔も一気に2~3分くらいに縮まってきたので、部屋に戻ってナースコールすることに。
ナースコールして看護師さんが来るまでの間も、ベッドの食事台に対して、四つんばいになり、バランスボールを食事台において、上半身を乗せる、などしていた。
このときの呼吸は、波が来たと感じたら息を一気に吸い込んで、吐き、また一気に吸い込んで吐き、
スッハーーー、スッハーーー
の繰り返しだった。
看護師さんが来て、仰向けになるよう言われると、ものすごい痛みが来て、声が出た。
子宮口8cm。
「少し早いけど分娩室に移動しましょう」
おおー!もうすぐだ!
ベッドから降りてすぐまた波が来る。
このとき、立ちながら夫にしがみついた姿勢でいきみを逃した。
これも、なかなか楽な姿勢だった。
仰向けになったときの何倍も楽だった。