CONTENTS [close]
出産後の不安と孤独感の理由
人間とチンパンジーが同じ祖先から枝分かれした700万年前にさかのぼる。
チンパンジーは子供を産むと5年間、子供につきっきり。
その5年間、次の子供を生むことができない。
人間は1年に1人子供を生めるになった。
そんな人間は、
まわりの人と共同養育をするようになった。
現代の母親の脳にも共同養育の本能が残っているという。
孤独感を味わうことで、共同養育を促すのが脳の仕組みだという。
ベビーシッターの利用率は
- アメリカ:41%
- フランス:17%
- スウェーデン:12%
- 日本2%
旦那さんの子育て協力時間もほかの国にくらべてかなり少ない。
本能的な共同養育の欲求と、それがかなわない日本の育児環境。
それがママ友社会を生んでいくと考えられる。
ママ友社会は、日本独自のものなんだとか。
ママ友社会はこわいものと思ってたけれど、
近所に自分にも子供にも友達がいると思えるし、
子供の成長とともに、悩みを話す相手が夫以外にいるというのは、
本当に心強い。
番組に出ていたママは、毎日ママのイベントに参加していた。
すごい。
ママゴスペルを初めて知った。ストレス発散になりそう。
確かに私も一人目のときは、さみしくてほぼ毎日育児サロンに行っていた。
ベビーシッターはお金もかかるし、事件もあるのでできれば保育園がいいよなあ。
子育て世代の核家族は8割だそう。
母親失格?と思う理由
夜泣き
目覚めている胎児は母親の血液からたくさんの酸素を奪う。
母体に負担をかけないよう母親が寝ている夜間に目をさます睡眠リズムになっている。
それが産まれてもなかなか変わらないため、夜泣きに。
イヤイヤ期
二足歩行の進化で産道が小さくなった。
だから、人間の赤ちゃんは脳がまだ未熟で小さいうちに生まれてくる。
それから、脳の大きさは10年かけて成長する。
イヤイヤ期の子供は目先の欲求が我慢できないのは、
前頭前野が発達してないから。
イヤイヤ期なのに目に涙をためて、
下の子のいたずらに我慢できたお兄ちゃんに思わず感動した。
脳が成長するまで思春期までかかる。
人間はゆっくりと脳を発達させることによって、どんな環境でも適応的に生きていけるのだそう。
赤ちゃんの育て方がわからない
出産前に育児体験が大事。
母性は、決して生まれつきのものではなく、育児体験をすることによってスイッチが入る。
自分が妊娠して出産することによって本格的に母性が活動を始める。
子供のころから赤ちゃんの面倒を見たりするのは大事なんですね。
昔は子供が子守の仕事をしていたし、兄弟が多い時代もおのずと面倒を見る環境だった。
核家族が現代の子供嫌いの人、高齢出産をも増やしているのかもしれない。
出産してから夫に対するイライラが止まらない
子育て家庭の離婚件数は子供が0歳~2歳の時期にもっとも多い。
協力者である夫に対してのイライラが止まらない。その原因はオキシトシン。
オキシトシンは出産時には子宮を収縮させる。
授乳時には乳腺を収縮させる。
そして、わが子やパートナーへの愛情を深める。
そのオキシトシンが攻撃性を高めるホルモンでもある。
愛情や絆のホルモンといわれるオキシトシンは、
愛情や絆を邪魔する相手には攻撃を強める働きをする。
たとえ夫でも育児に非協力的だと攻撃の対象になる。
夫は、具体的な解決法やアドバイスがなくてもいいから、
妻と向き合って会話することが大事。
話が受け入れられたと感じてリラックスできる。
ちなみにこのオキシトシンは、授乳前より授乳後の方が大量に分泌される。
子供を愛おしいと思うと同時にイライラしやすいときでもある。
これは本当によくわかる。
夫と話すと、とてもすっきりする。話す時間がないとイライラが倍増する。
子供が生まれてから、夫に対する優しさが減ったな、と感じます-_-;
オキシトシンのせいだったのか~
社会は
科学的な知見に基づく子育ての理解がまだ社会に十分に浸透していない。
電車の中でイヤイヤ期のために騒いでいる子供を、冷たい目で見るのではなく、
「 脳の成長が不十分なために我慢ができないんだ 」と理解することができれば、
もっと寛容な社会になっていく。
親に我慢させることが義務、という考えばかりではなく、
理解してもらえれば、それだけでどんなに気が楽か。
この部分は本当に、大事なことだと思った。
子育て世代でない人にも、もっと知って欲しい。